2007年03月01日 19:55
■PDCAサイクルという言葉を知っている人、よく知らないけど聞いたことはあるという人は多いと思います。
■経営学を勉強すると、最初に勉強するのが、このPDCAサイクルという言葉ですね。
■これは、目標管理のプロセスを具体的に把握する手法で、目標達成に向けての各段階を、P(Planプラン・計画)・D(DOドゥ・実行)・C(Checkチェック・検証)・A(Actionアクション・対策)のサイクルでとらえていこうというものです。
■もう少し具体的に言うと、P(事業計画・行動計画)にしたがって、D(実行)して、、毎月定期的にその結果を振り返りますC(チェック・検証)。計画通りにいっていなければ、計画(100%)と実際(70%)との差額(30%)、つまり未達成部分(30%)がこの会社の問題点であり課題であるので、この課題を克服するための打ち手を考え、必要な軌道修正A(Actionアクション・対策)を実行し、最終的に目標を達成していくというものです。
この一連のサイクルであるPDCAサイクルは、経営の目標管理でのイロハです。
■私は多くの中小企業の経営相談や事業計画の作成支援をしていますが、経営の目標管理でのイロハであるPDCAサイクルという言葉について、多くの経営者は知っています。でも、実際にこのPDCAサイクルを、しっかり自分の会社に根付かせて、目標管理しているの会社は、本当にすくないのです。私の感覚では、おそらく、2-3%以下程度という印象です。
■なぜPDCAサイクルが上手く回らないのでしょうか。ブログをお読みの経営者の皆さんはP事業計画を作っていますか。
■PDCAサイクルを語る以前の問題ですが、大変残念ながら、P事業計画を作らない会社があまりにも多い現状があります。私の感覚では、まったく事業計画をつくっていない社長さんが5-6割程度いるのではないでしょうか。「俺の頭の中にある」という社長さんもいらっしゃいますが、ここで言いたいのは、ペーパーに事業計画(あなたの将来の姿・夢)を描いていますかということです。
■また、いくらすばらしいP計画をつくっても計画倒れに終わってしまうケースが多い。
■計画倒れになる理由は、部門別、店舗別の行動計画、その従業員別の行動計画を作っていないことが大きな原因であるのです。
■計画→実行→検証までは全社あげて行っても、対策が立てられないケースもあるのです。具体的な打開策や打ち手を考えることができないケースです。
■だから、社長の仕事は、経営者のリーダーシップを発揮して、PDCAサイクルを具体的に、誰が、いつまでに、どのようにして、どれくらいの予算で、どのように実行するのかを明確にして(行動計画の明確化)、個々の従業員に実行させることなのです。